YouTube 収益化の不合格理由『再利用されたコンテンツ』と『情報が不足』について考える

こんにちは。SAKURAです。

 YouTubeについては、去年の申請で、いまだ審査中の方もいらっしゃると思います。早く合格通知が来ることを願っています。
 今回は、YouTube ヘルプフォーラムで相談された、不合格理由『再利用されたコンテンツ』について、私の考えを話したいと思います。
 おまけで、『情報が不足しているため保留』についての予想も、取り上げたいと思います。(著作権関連)



YouTubeの品質違反『再利用されたコンテンツ』について

 You Tubeのアドセンス不合格理由に『重複』という項目があったそうですが、『再利用されたコンテンツ』の名称に変更されたそうです。

独自の解説や教育的な価値が十分に付加されていないコンテンツを指します。また、チャンネル内の動画の大半が他のコンテンツと完全に一致、あるいは類似していると判断されたコンテンツも含まれます。以下のようなコンテンツが該当します。
  • 一切の変更が加えられていない、または最小限の変更しか加えられていない第三者の動画
  • 第三者のコンテンツを寄せ集めただけの、ナレーションなしの動画
  • 先に別の場所でアップロードされているコンテンツ
  • 複数のユーザーによって何度もアップロードされたコンテンツ
 翻訳前の英語の YouTube Partner Program policies の表記は「 We renamed some content quality violations from “Duplication” to “Reused content.]”
『【複製】から【再利用されたコンテンツ】に変更をした』となっています。
 これは、WebのAdSenseの『価値の低い広告枠(コンテンツが複製されているサイト)』によく似ています。
 rename(リネーム)なので、基準は変わらないと思われますが、【重複】も最近公表された概念なので、今までどおりの動画をアップしていると、警告が来るかもしれません。
 注意すべき点は、コピーだけではなく、類似したコンテンツでもコンテンツ品質違反になることです。

コンテンツとは?

 コンテンツは情報の中身のことです。コンテナ船はご存知だと思いますが、コンテナ(内に物を収める容器)の中身がコンテント、複数形がコンテンツです。
 ですので、そのままコピーとは限らず、似たようなありふれた情報も再利用されたコンテンツの可能性があります。

これから収益化を考える人へ(著作権関連はしっかり把握)

 2019年1月にEUでは通称『リンク税』を含む改正著作権指令が成立するかもしれません。
 改正著作権指令13条はYouTubeなどのコンテンツプラットホームに対して、著作権違反があるかないかの事前審査を義務付ける法案です。
 すぐに事前審査が実施されるかどうか分かりませんが、基本的にアドセンスは著作権違反の動画には広告は貼れないので、十分に気をつけたほうがよいと思います。
(著作権違反と断定されなくても、再利用されたコンテンツという名目でアドセンスの審査に合格させないこともあるかもしれない)

 著作権の許可がある場合、欄外にその旨を記載しておけば、審査も早いのかなと思います。(アドレスもあるとなお良いと思う)

【収益化の保留】情報が不足のため申込認否を決定できない?

 YouTubeヘルプコミュニティで、収益化するには情報が不足しているとの、不合格通知をもらった人の相談が複数あります。明確な原因は分からにようです。
申し込み内容をチームで審査した結果、情報が不足しているため現時点ではお申し込みの認否を決定できないと判断いたしました。このため、お客様のチャンネルへのさらなる審査により YouTube のポリシーに準拠していることが確認できるまで、お申し込みは保留されます。
 相談の動画を見ていないのでの、あくまでも予想ですが、これも著作権関連ではないかと思います。『著作権で許可があるのかないのか、その情報が不足している』ということではないかと思います。

 例えば、マイナーなゲームなど、ホームページに許可があり、YouTubeは知らない場合は、この通知が来るかもしれません。
 ゲームサイトの許可の記載されたページのURLを書いて、違法ではないことを証明すれば、収益化の可能性も上がると思います。
著作権フリー画像、ゆっくりキャラクターを使用している場合なども、書いておいたほうが無難だと思う)

ただし、収益受け取りの対象にできるコンテンツの種類によっては・・・

YouTubeヘルプの「収益受け取りの対象にできるコンテンツの種類」にページには、種類によっては、『書面による明示的な許可を得る必要がある』とあります。その種類は以下の通りです。
  • 公開のコンサート、イベント、ショーなどを自分で録画または録音したコンテンツを使用している場合
  • テレビ、DVD、CD から録画または録音した場合
 見てお解りだと思いますが、ほとんど「著作権違反ではありませんか?」 というレベルのものです。
 つまり、YouTubeは著作権違反だと思っているが、著作権違反と面と向かって言えない場合もこの通知を使用して、言葉を濁しているのではないかと予想します。

アドセンス禁止コンテンツについて

 アドセンスの禁止コンテンツは次のとおりです。
  • アダルト コンテンツ
  • 家族向けコンテンツに含まれる成人向けのテーマ
  • 危険または中傷的なコンテンツ
  • 危険ドラッグおよび薬物に関連するコンテンツ
  • アルコールに関連するコンテンツ
  • タバコに関連するコンテンツ
  • ギャンブルとゲームに関連するコンテンツ
  • ヘルスケアに関連するコンテンツ
  • ハッキング、クラッキングに関連するコンテンツ
  • 報酬プログラムを提供するページ
  • 不適切な表示に関連するコンテンツ
  • 衝撃的なコンテンツ
  • 武器および兵器に関連するコンテンツ
  • 不正行為を助長するコンテンツ
  • 違法なコンテンツ
コンテンツ ポリシー『禁止コンテンツ』
https://support.google.com/adsense/answer/1348688?hl=ja

 ジャンルは多岐にわたり、範囲も曖昧なところがあります。簡単な基準としては、子供が見ても大丈夫と思えることです。一応、目を通してください。
 また、危ういジャンルには手を出さない方が無難ではないかと思います。長くユーチューバーをやりたいと思うのなら、極力『君子危うきに近寄らず』ではないかと思います。

合格できない相談を数件見て思ったこと

 Webの概念では、独自性(他のサイトと比べ)がありますが、YouTubeでは、まだ他のチャンネルの動画と比べる方法があまり確立していないように思います。(同じ画像を比べる事はできても、類似までの判断が機械的にできるか)

 再利用について、まず自分のUPした動画が似ていないか確認したほうがよいのかなと思いました。不合格理由が再利用されたコンテンツとあった相談も、そうでない相談もありましたが、音声や埋め込みテキストが違っていても、画像に変化があまりない動画だと、再利用されたコンテンツに該当するかもと思いました。
 埋め込みテキストは、YouTubeの字幕機能を使うと審査者に内容が伝わりやすいかなと思います。

 また個人的な考えですが、権利的にクリアしているコンテンツなら、再利用されたコンテンツが一部含まれていても、多くの独自コンテンツが付加してあれば、問題ないと思います。

字幕を付けることが再利用されたコンテンツの最初の対策

 YouTube収益化で不合格になった場合、品質の悪い動画を削除するか、修正し再度アップロードする必要があります。

 削除した動画が不合格の原因でなら正しい対処ですが、もしそうでないのなら、コンテンツは減少し状況は更に悪化します。視聴者は減り、再度、年間4,000視聴時間を割り込む可能性も高くなります。
 修正し再度アップロードするにも、やはり手間と時間が掛かります。数多くの動画をアップしているのなら尚更です。

 そこで、一番手軽な対策はYouTube字幕を付けることだと思います。
 あくまでも、個人的な考えですし、動画によってケース・バイ・ケースなので、これで合格する保証はありません。
 ですが、公開したままの状態で対策が施せる手軽さは、少しでも改善の可能性があるのなら試す価値はあると思います。
 情報を提供することがメインの動画なら、動画中に喋っていない詳細情報も後から追加可能です。 


 このYouTubeの動画では、字幕の有効性が語られています。特に4分40秒ぐらいから説明される『Caption are on of the most poweful pieces of data (字幕は最も強力なデーターです)』は、機械的な審査に有効である証拠と言えるのではないでしょうか。
 字幕の挿入を一度検討してみてください。

 更に、説明文なども見直したほうが良いかもしれません。基本的にアドセンス広告は、コンテンツの内容を解析して、関連性の高い広告を配信しようとします。

 例えば
・車でドライブをする動画なら、自動車メーカー、販売店の広告が付きやすいと思います。しかし、同じ車のジャンルでも、交通事故などの動画では、自動車保険の広告が付きやすくなります。

 説明文(テキスト)で動画の内容を記載来ることで、関連性の高い広告を掲載しやすくなるのではないかと、個人的には考えます。
 特に情報系の動画では、Google検索のWEBの方でも見られているかもしれません。

その他、個人的な意見

YouTuberはあくまでも動画である

 映像を見なくても成立するコンテンツは、つまり、視聴者は広告も見ないことになると思います。ですから静止画像の音楽だけ、顔出しのないトークだけでは受かりにくいのかなあと想像します。ガッツリ画面に食いつかせるような動画の方が良いと思います。

合格ラインギリギリを狙わない

 WEBアドセンスでも言えることですが、合格ラインギリギリを狙うことはリスクを伴います。あの人のチャンネルは収益化されたから、大丈夫だろうと思っても、少しの差で収益化できない場合もあると思います。
 基準は分からない上に、いつ変更になるかもしれません。アップした一年後に広告を外される恐れもあります。できるだけ品質のよいものをアップするほうがよいと思います。(作り直すのには手間がかかる)
 それには、視聴者が求める動画とはなにか、広告主が求める動画とはなにかを考え、その理想的な動画に近づくように努力する必要があるのではと思います。

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